ご縁が無かったのが田園調布であって、
セントルイスのネタを知らないナウなヤングの皆さんは、
誰かに聞いてみて頂きたいのだけれど、
とにかく早い話が高級住宅街である。
年寄りやフリーター相手に「ハロー」と言っていた、
自称青年実業家が購入した土地が、
駅前にどどーんと何百坪も荒れ放題でも、
やはり高級住宅街である。
どれ程縁がなかったかと言えば、
打ち合わせで彼の地に行くことになり、
咄嗟に手帳に書いた文字が
「田遠調府」になる位、
縁遠かった。
駅前の風情も流石なもので、
改札を抜け、階段をあがるとこざっぱりした小さな公園があり、
これも小さな池がある。
通りがかりに見ると、
池の畔には鳥の置物があって、
成る程高級だなぁと思ったら、
いきなり動き出して驚いた。
良く見たら生きた鴨だった。
やはり流石に落ち着きが違うのである。